米南部テキサス州で26日、11月の中間選挙で実施される連邦上院選に向けた与党共和党予備選の決選投票が行われた。米主要メディアによると、トランプ大統領が支持した米国第一主義運動「MAGA」派のケン・パクストン州司法長官(63)が、穏健派の現職ジョン・コーニン議員(74)を破り、勝利を確実にした。この結果、トランプ氏は党内における影響力の強さを改めて示すこととなった。
パクストン氏の勝利と今後の展望
パクストン氏は、トランプ大統領の支持を背景に、保守派の票を固めることに成功した。同氏は、不法移民対策の強化や経済政策においてトランプ路線を掲げ、有権者の支持を集めた。一方、コーニン議員は長年の経験を訴えたが、党の保守化の波に抗うことはできなかった。
パクストン氏は11月の本選で、野党民主党の新星として注目を集めるローラ・タラリコ州下院議員(37)と対決する。タラリコ氏は、無党派層への浸透を図り、共和党の地盤である同州で民主党候補として38年ぶりの勝利を狙う。タラリコ氏は、医療保険や教育問題を重視する穏健な政策を掲げ、幅広い支持を得ようとしている。
テキサス州の政治情勢
テキサス州は伝統的に共和党の牙城であり、民主党が連邦上院選で勝利したのは1988年以来ない。しかし、近年はヒスパニック系人口の増加や都市部のリベラル化により、接戦が予想される。今回の予備選結果は、共和党内のトランプ支持派の強さを印象づける一方、本選では民主党の勢いがどこまで及ぶかが焦点となる。
パクストン氏は司法長官として、トランプ政権の政策を法的に支援してきた経歴を持つ。一方、タラリコ氏は下院議員として、移民や気候変動問題で積極的に発言しており、全米的な注目を集める存在だ。両者の対決は、11月の中間選挙における最大の注目選挙の一つとなるだろう。



