インドのGDP成長率が7.8%に減速、個人消費は8.7%増で堅調を維持
インド政府は2026年2月27日、2025年10月から12月期の国内総生産(GDP)速報値を発表しました。物価変動の影響を除いた実質GDPは前年同期比で7.8%増となりました。この伸び率は、前期の2025年7月から9月期に記録した8.4%増から減速したことを示しています。
個人消費が8.7%増と前期を上回り、減税政策が効果を発揮
GDPの約6割を占める個人消費は、前年同期比で8.7%増となりました。これは前期の8.0%増を上回る堅調な伸びです。この消費増加の背景には、政府の積極的な政策が大きく寄与しています。
トランプ米政権の高関税政策が国内経済に及ぼす影響を緩和するため、インド政府は2025年9月下旬に、日本の消費税に相当する「物品・サービス税」の税率を大幅に引き下げました。この減税措置が消費を喚起し、個人消費の伸びを後押ししたと分析されています。
投資と輸出の動向:投資は7.8%増、輸出は5.6%増に減速
官民の投資を示す「総固定資本形成」は、前年同期比で7.8%増となりました。一方、輸出は5.6%増と、前期の10.2%増から減速しました。輸出の伸び鈍化は、国際的な経済環境の変化や貿易摩擦の影響が考えられます。
2025年度全体のGDP成長率は7.6%増と見込まれる
2025年度(2025年4月から2026年3月)の実質GDPは、前年度比で7.6%増となる見通しです。この伸び率は、2024年度の7.1%増を上回る見込みで、インド経済が全体的に堅調な成長を維持していることを示しています。
今回のデータは、インド経済が減速傾向にあるものの、個人消費を中心に内需が支えられ、政府の政策効果が現れていることを浮き彫りにしました。今後の動向には、国際情勢や国内の経済政策が大きく影響すると予想されます。



