ハンガリー、親EU新政権が発足 オルバン氏の16年体制に終止符
ハンガリー親EU新政権発足 オルバン体制に終止符

ハンガリーで9日、4月の総選挙で圧勝した中道右派「ティサ(尊重と自由)」のマジャル党首(45)が新首相に正式に就任した。親欧州連合(EU)の立場を鮮明にする新政権は、16年間にわたって続いたオルバン前首相(62)の長期政権における強権的な体制と明確に決別する。これまで顕著だったロシア寄りの外交方針も抜本的に見直される見通しだ。

マジャル新首相、議会で決意表明

マジャル氏は国会議事堂での就任演説において、「支配ではなく、祖国に奉仕する」と強調し、国民に対して謝意を表明した。「ハンガリーの歴史に新たな章を開き、政権交代だけでなく体制そのものを変える権限を国民が与えてくれた」と述べ、改革への強い決意を示した。

外交方針の転換

外交政策に関しては、「ハンガリーの居場所は欧州にある」と明言。自国の利益を明確に代表しつつ、強く尊敬される欧州のハンガリーを築く方針を掲げた。また、「国際的な信頼を回復し、同盟関係を再構築する」と宣言し、EUとの関係強化を優先課題とする姿勢を打ち出した。

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前政権の浄化と汚職調査

新政権は、オルバン政権下で就任したシュヨク大統領や政府機関のトップらに対し、5月中の辞任を要求。さらに、前政権時代の汚職や不正を徹底調査し、不正に流出した資金を回収するための専門機関を設置する方針も表明した。これにより、オルバン体制下での腐敗の実態解明と資産の回復を目指す。

ティサの圧勝と憲法改正の可能性

もともと議席を持たない新興野党だったティサは、今回の選挙で総議席の3分の2を上回る141議席を獲得。この議席数は憲法改正を単独で可能とするものであり、新政権は法制度の抜本的な改革を進める強力な基盤を手にした。

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