豪州、米国から購入の原潜は中古艦に決定
米国、英国、オーストラリアの3カ国の国防相は30日、安全保障枠組みAUKUS(オーカス)に基づき、オーストラリアが米国から購入する原子力潜水艦3隻を全て中古艦とすることで合意したと共同声明で発表した。当初は一部を新造艦とすることが検討されていたが、中古艦の購入に方針転換した。
費用抑制と維持補修の簡素化を強調
オーストラリアのマールズ国防相は31日、シンガポールで記者団に対し、中古艦の購入により費用を抑えられると主張。また、同型艦であれば維持や補修が「単純化」できるとし、決定を正当化した。
一方、オーストラリア公共放送ABCは、AUKUSに批判的な専門家の意見として、米国側には最新鋭の原子力潜水艦がオーストラリアに渡らないようにする狙いがあるとの見方を伝えている。
AUKUSの計画と将来
AUKUSに基づき、オーストラリアは2030年代前半に原子力潜水艦を購入する計画だ。その後、米英豪3カ国で次世代原子力潜水艦を共同開発。オーストラリアは自国で次世代原潜を建造し、2040年代の配備を目指している。
今回の合意は、AUKUSの第一段階として位置づけられ、中古艦の導入により早期の戦力化とコスト削減を図る狙いがある。今後の次世代艦開発にも影響を与える可能性がある。



