ネパール総選挙で元ラッパー前市長が前首相に大差勝利、新興政党が第1党に躍進
ネパール総選挙で元ラッパー前市長が前首相に大差勝利

ネパール総選挙で元ラッパー前市長が前首相に大差勝利、新興政党が第1党に躍進

【ニューデリー=青木佐知子】ネパールで実施された総選挙(下院選、定数275)において、ラッパーから政治家に転身したバレンドラ・シャー前カトマンズ市長が7日、小選挙区選でカドガ・オリ前首相に大差で勝利した。この結果、シャー氏が率いる新興政党の国民独立党(RSP)が第1党に躍進する見込みが強まっている。

汚職撲滅と政治改革を訴える新興政党の快進撃

シャー氏は、汚職の撲滅や政治改革を訴えるRSPの首相候補として、昨年9月の抗議デモで辞任したオリ氏の地盤である東部ジャパの選挙区に出馬していた。選挙管理委員会によると、シャー氏の得票数は6万8348票に達し、オリ氏の1万8734票を大きく上回る圧倒的な差をつけた。

総選挙は小選挙区選(定数165)と比例選(定数110)の組み合わせで議席が決定される。現時点で開票が終了した78の小選挙区のうち、RSPは61議席を獲得しており、比例選でも大勝が見込まれている。これにより、RSPは議会で過半数をうかがう勢いを確かなものとしている。

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2022年設立の新興政党が急速に台頭

国民独立党(RSP)は2022年に設立された比較的新しい政党であり、前回の選挙では議会第4党に留まっていた。しかし、今回の総選挙では、従来の政治体制に対する国民の不満を背景に、急激な支持拡大を実現した。

シャー氏の勝利は、ラッパーとしての経歴を持つ異色の政治家が、既存の政治エリートを破った点でも注目を集めている。彼のキャンペーンは、若者層を中心に広く共感を呼び、従来の政治手法とは一線を画するアプローチが有効であったことを示唆している。

今後の政局では、RSPが過半数を獲得した場合、シャー氏が次期首相に就任する可能性が高く、ネパールの政治地図に大きな変革をもたらすことが期待される。一方で、新政権が掲げる汚職撲滅や政治改革の具体策については、今後の議会運営を通じて明らかになるだろう。

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