パキスタンとタリバンが国境地帯で軍事衝突、双方が「先制攻撃」を主張
パキスタン政府高官は24日、アフガニスタンとの国境地帯で同日、パキスタン治安部隊とアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の部隊による軍事衝突が発生したことを明らかにしました。死傷者の有無については現時点で不明とされていますが、この衝突は一時的に収まったものの、地域の緊張が続いている状況です。
双方が相手の先制攻撃を主張、銃撃戦に発展
アフガニスタンのメディアも、タリバン兵らの話として、アフガン東部ナンガルハル州の国境近くでパキスタン治安部隊との衝突があったと報道しています。この衝突では銃撃戦となり、双方が相手側が先に攻撃を仕掛けたと主張しており、互いの非難が応酬される事態となっています。
パキスタン軍の空爆とタリバンの報復示唆が背景に
今回の衝突の背景には、パキスタン軍が22日に実施した空爆が関係しています。パキスタン軍は、国内で相次ぐ武装勢力によるテロへの報復として、アフガン東部を空爆したと発表。テロの関与が疑われる武装勢力の拠点を攻撃し、80人以上を殺害したと主張しました。これに対し、タリバン暫定政権は空爆で多くの民間人が死傷したと批判し、報復を示唆していました。
昨年からの対立が再燃、停戦合意後の協議決裂
両国は昨年10月にも国境地帯で軍事衝突を起こし、いったん停戦に合意しました。しかし、その後の協議は決裂し、非難の応酬が続いていました。今回の衝突は、このような長引く対立が再燃した形であり、地域の安定に懸念が広がっています。
パキスタン軍の越境空爆とタリバン暫定政権の報復示唆が絡み合い、国境地帯の緊張が高まっています。今後も双方の主張が対立し、さらなる衝突や外交的な緊張が続く可能性が指摘されています。



