シンガポールを訪問中の小泉進次郎防衛相は31日、フィリピンのテオドロ国防相と会談し、海上自衛隊の「あぶくま」型護衛艦について、退役後に速やかにフィリピンへ輸出する方向で議論を進めることで大筋合意した。
あぶくま型護衛艦の輸出計画
あぶくま型護衛艦は就役から30年以上が経過しており、防衛省は全6艦を順次退役させる方針を打ち出している。テオドロ国防相は会談後の記者団に対し、「おそらく5隻が輸出され、就役は1~2年後になるだろう」と述べ、具体的なスケジュールに言及した。これにより、フィリピン海軍の能力向上が期待される。
その他の装備品移転
また、海上自衛隊の練習機「TC90」1機についても、2027年度中の輸出に向けて調整を進めることで一致した。さらに、フィリピン側は陸上から敵艦艇を迎撃する日本の88式地対艦誘導弾にも強い関心を示しており、小泉防衛相は「他の装備品の移転可能性についても議論を進めていくことを確認した」と述べ、今後の協力拡大に意欲を示した。
背景と意義
今回の合意は、中国が南シナ海などで海洋進出を活発化させる中、日本とフィリピンの防衛協力を強化する一環として注目される。両国は安全保障面での連携を深めており、装備品移転はその重要な柱となっている。



