米財務省は27日、パレスチナ自治区の人権問題を担当する国連人権理事会のアルバネーゼ特別報告者を制裁対象に指定した。トランプ政権は、ガザ地区への攻撃を巡り、米国やイスラエルの責任を追及するアルバネーゼ氏の姿勢を問題視している。
制裁の背景
アルバネーゼ氏はイタリア出身の法学者で、イスラエルによるガザでの軍事作戦を「ジェノサイド(集団殺害)」と厳しく批判してきた。この発言に対し、米政権は強く反発し、昨年7月に制裁を科すと発表していた。
司法判断と制裁の行方
しかし、米連邦地裁は今年5月、アルバネーゼ氏への制裁が言論の自由を侵害する可能性があると指摘し、制裁措置を一時的に差し止める判断を下していた。今回の制裁指定は、その差し止めを覆す形となった。
アルバネーゼ氏は国連人権理事会の特別報告者として、パレスチナ自治区における人権状況を監視し、国際社会に報告する役割を担っている。米国による制裁は、国際的な人権活動への影響が懸念される。



