国際決済銀行(BIS、本部スイス・バーゼル)は27日、国境を越えた企業間決済の効率化を目指す新たな国際決済システムの試作版開発に成功したと発表した。このプロジェクトには日本銀行や米国、欧州などの主要中央銀行が参加しており、実用化に向けて民間金融機関との研究協力を拡大する方針だ。
ブロックチェーン技術を活用
新システムは、暗号資産(仮想通貨)の取引にも用いられるブロックチェーン(分散型台帳)技術を採用。現在の国際決済システムでは複数の中継銀行を経由するため処理に時間がかかるが、新方式では資金の流れを直接的に効率化し、処理速度を大幅に向上させる。BISは「国際決済における長年の課題に対処できる」と強調している。
実用化への課題
実用化に向けては、システムの安定性やサイバー攻撃への耐性強化、プライバシー保護などが検討課題として挙げられている。BISは、これらの課題を克服するためには官民の大規模な連携が不可欠だと訴えている。
プロジェクト名の由来
この取り組みは、ギリシャ語で「市場」を意味する「アゴラ」にちなみ、「プロジェクト・アゴラ」と命名された。国際決済の未来を変える可能性を秘めたこのプロジェクトは、今後の展開が注目される。



