中国国営メディアは19日、3隻目となる空母「福建」が試験航行を開始したと報じた。同艦は電磁式カタパルトを搭載しており、従来のスキージャンプ式より効率的に艦載機を発艦させることが可能となる。これにより、中国海軍の航空戦力投射能力は飛躍的に向上するとみられる。
電磁式カタパルトの意義
電磁式カタパルトは、米国の最新空母「ジェラルド・R・フォード」級に採用されている技術で、蒸気式に比べ発艦間隔が短く、機体への負担も軽減される。中国がこの技術を実用化したことで、艦載機の運用効率が大幅に向上し、作戦遂行能力が高まる。特に、早期警戒機や電子戦機などの大型機の運用が容易になり、空母戦闘群の戦闘力が増す。
南シナ海への影響
「福建」の就役により、中国は南シナ海での軍事的プレゼンスを一層強化する可能性がある。同海域では既に人工島の軍事拠点化が進んでおり、空母の常時展開が可能になれば、周辺国との緊張が高まることが懸念される。また、台湾海峡の安定にも影響を与えるとみられる。
中国海軍は現在、空母「遼寧」「山東」を運用しており、「福建」は同国初の完全国産設計の空母となる。排水量は約8万トンと推定され、従来の2隻より大型化している。搭載機はJ-15戦闘機の改良型や、新型の艦載戦闘機が想定されている。
米国防総省は、中国が2030年までに6隻の空母を保有する可能性があると分析しており、アジア太平洋地域の軍事バランスが大きく変化する可能性がある。



