【カイロ共同】レバノン保健省は18日、親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の交戦が再開した3月2日以降のレバノン国内における死者が3020人、負傷者が9273人に達したと公式発表した。4月17日に停戦が発効した後もイスラエル軍は攻撃を継続しており、ヒズボラ側も徹底抗戦の姿勢を崩していないことから、犠牲者はさらに増加する可能性が指摘されている。
市民の悲痛な声
首都ベイルートで自動車販売業を営むサミールさん(56)は電話取材に対し、交戦再開から3カ月足らずで犠牲者が3千人を超えた現状について「全てのレバノン人にとって非常に痛ましいことだ」と嘆き、深い悲しみを表明した。
また、交戦の影響で避難生活を余儀なくされている住民は少なくない。南部ナバティエから北部トリポリに避難中のアブアリさん(64)は、イスラエル軍がレバノン南部で破壊活動を拡大していると主張。「私が願うのは、恐怖を感じることなく平和に自宅に戻り、通常の生活を送ることだ」と語り、早期の平穏な生活再開を切望した。
停戦延長も攻撃続く
米国務省は15日、米政権の仲介によりイスラエルとレバノンの停戦が45日間延長されたと発表した。4月17日に発効した停戦の期限は同月26日だったが、既に3週間延長されていた経緯がある。しかし、停戦合意後もイスラエル軍による攻撃は止まず、ヒズボラも抵抗を継続しており、停戦の実効性が問われている。
国際社会は両者に対し、即時停戦と市民保護を強く求めているが、事態の打開には至っていない。今後の犠牲者増加が懸念される中、レバノン国内では和平への模索が続いている。



