中国の王毅外相は18日、北京でセーシェルのフォール外相と会談し、台湾の頼清徳総統が搭乗する専用機に対してセーシェルが飛行許可を取り消した措置を高く評価した。中国外務省が発表した内容によれば、王毅氏は「ますます多くの国がセーシェルのように歴史の正しい側に立つと確信している」と述べたという。
背景:台湾総統のアフリカ訪問に影響
頼清徳総統は4月下旬、アフリカのエスワティニ(旧スワジランド)を訪問する計画を立てていた。しかし、訪問ルート上に位置するセーシェル、マダガスカル、モーリシャスの3カ国が、頼氏の専用機に対する上空飛行許可を取り消したため、この計画は頓挫した。その後、頼氏はエスワティニの国王専用機を借り受ける形で、5月に同国を訪問している。
国際的な反応と中国の立場
中国は台湾を自国領土の一部と位置付けており、台湾の当局者が他国を公式訪問する際の飛行経路に対しても影響力を行使する姿勢を強めている。今回のセーシェルによる飛行許可取り消しは、中国の「一国二制度」原則に沿った行動として、中国政府から歓迎された。王毅氏は会談で、セーシェルの判断を「歴史的な正義にかなう」と称賛し、今後も多くの国が同様の措置を取るよう期待を表明した。
一方、台湾側はこうした動きを「中国による不当な圧力」と非難しており、国際社会における台湾の存在感を維持するための外交努力を続けている。今回の一件は、台湾の国際的な活動範囲が中国の影響力によって制限される一例として注目されている。



