茂木敏充外相は18日、ブラジルのビエイラ外相と東京都内で第1回戦略対話を開き、経済安全保障分野での連携を確認した。ブラジルは世界有数の産油国であり、レアアース(希土類)の豊富な埋蔵量を誇る。両国はこれらの資源を巡る協力関係を強化する方針だ。
戦略対話の主な内容
両外相は、南米の関税同盟である南部共同市場(メルコスル)と日本の経済連携協定(EPA)交渉入りの是非についても意見交換を行う見通し。ブラジルは新興・途上国「グローバルサウス」の筆頭格であり、中国やロシアなど主要新興国で構成する「BRICS」に加盟している。茂木氏は、法の支配や民主主義といった基本的価値の重要性を確認する方向だ。
覚書の署名
両外相は、第三国で紛争などの緊急事態が発生した際、滞在する自国民の退避で相互に協力する覚書に署名した。日本にとって中南米の国との間では初めての取り決めとなる。
今回の戦略対話は、日本の経済安全保障戦略の一環として位置づけられ、ブラジルとの関係強化が期待される。両国は今後も定期的な対話を通じて、協力分野を拡大していく方針だ。



