米連邦最高裁は11日、南部アラバマ州の連邦下院選に関する選挙区割りを巡り、黒人有権者に不利な区割りの是正を認めた2023年の判断を覆した。この決定により、アラバマ州では2023年の判断に基づいて黒人住民が多い選挙区が一つから二つに増加したが、再び一つに減少する可能性が生じた。黒人支持層の多い野党民主党にとっては不利に働く見通しだ。
最高裁判事の反応
9人の最高裁判事のうち、リベラル派3人が反対した。リベラル派のソトマイヨール判事は、連邦下院選の予備選が近づく中で「不適切で、混乱を招く」と批判した。
ルイジアナ州の事例
最高裁は4月、南部ルイジアナ州の連邦下院選の区割りについて、黒人住民が多数派の選挙区が二つある現状を、人種を偏重しており、法の下の平等を保障した憲法に違反するとの判断を示していた。この動きは、南部州における選挙区再編の流れを加速させる可能性がある。
今回の判断は、2023年の最高裁判決が一時的に黒人有権者の代表性を高めたものの、その効果が短期間で覆されたことを意味する。アラバマ州では、新たな区割り案が州議会で検討される見通しで、今後の動向が注目される。



