トランプ米政権が国家科学審議会(NSB)の全22委員を解任した問題で、米国の科学者ら2千人以上が委員の復職を求める議会宛ての公開書簡を11日、発表した。書簡には数十人のノーベル賞受賞者も名を連ね、解任を「米国の研究開発力に対する憂慮すべき攻撃」と非難。中国との競争力に悪影響を及ぼすと警告した。
解任の背景と影響
NSBは大学などへの研究資金配分を担う全米科学財団(NSF)の監督組織で、科学技術政策に関して政府や議会に助言する役割を担う。政権はNSFの予算削減を打ち出しており、委員らがこれに批判的だったことが解任の背景とみられる。
公開書簡では、解任によって独立した科学的助言が損なわれ、米国の研究開発の国際競争力が低下する恐れがあると指摘。特に、研究開発投資で米国を上回る中国との競争において、深刻な影響が出ると警告している。
科学界の反応
科学界からは強い反発の声が上がっており、今回の書簡はその象徴的な動きとされる。署名者にはノーベル賞受賞者も多数含まれており、科学コミュニティの結束を示す形となった。
政権側はこれまでのところ公式な反応を示していないが、議会がどのように対応するかが今後の焦点となる。



