ベセント米財務長官が11日、中国で開催予定の米中首脳会談を前に来日した。12日には高市早苗首相や片山さつき財務相らと面会する予定だ。政府・日銀が円買いドル売り介入に踏み切った為替相場の動向や、中国による対日輸出規制などについて意見を交わすとみられる。11日夜には片山氏と東京都内で会食した。
訪日の背景と日程
ベセント氏は11日から13日までの日程で日本と韓国を訪問する。米国時間10日にX(旧ツイッター)で訪日計画を明らかにし、「経済安全保障は国家安全保障だ」と投稿した。日米両国はレアアース(希土類)など重要鉱物の中国依存からの脱却を共通の課題としており、今回の訪問ではその協力強化も議題となる可能性がある。また、中東情勢についても話し合う可能性が指摘されている。
為替介入と中国規制が焦点
日本政府と日銀は最近、円安進行を受けて円買いドル売りの為替介入を実施した。ベセント氏はこの介入の意図や効果について、日本の財務当局と意見交換を行うとみられる。さらに、中国が日本向けに強化している半導体関連物資の輸出規制についても、日米で連携した対応を協議する可能性が高い。
今回の会談は、日米経済関係の強化と、中国を巡る経済安全保障上の課題への対応を話し合う重要な機会となる。ベセント氏は韓国も訪問し、同様の議題について議論する予定だ。



