危険すぎる米AI「ミュトス」、中国が追いつくのは「半年から1年」
米アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は5日、同社の新型AI(人工知能)モデル「ミュトス」の性能に中国が追いつくのは「6~12カ月」程度だと述べた。ミュトスはシステムの弱点を見つける能力が極めて高く、危険すぎて公開できないAIとして一般提供が見送られたが、悪意のある個人や組織が使えるようになれば、甚大な脅威となる可能性が指摘されている。
JPモルガンCEOとの対談で語る
米東部ニューヨークで開いた金融サービス関連のイベントで、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOとの対談で語った。アモデイ氏は、米国と競合する中国のAIモデルは、ミュトスよりも「おそらく6~12カ月」遅れていると指摘、その間に米企業や政府機関の弱点を修正して防御力を高める必要があるとした。米国の他のAI企業は1~3カ月で追いつくとみられるという。
サイバー攻撃の経済損失が急増
アモデイ氏はまた、今後、情報漏洩の件数のほか、学校や病院、銀行などに対するサイバー攻撃による経済的損害がとてつもなく増加するとも予測した。
アンソロピックが4月に発表したミュトスは、システムの脆弱性を自律的に発見・悪用する能力に特化しており、その潜在的な危険性から一般公開が差し控えられている。同社は、ミュトスがサイバーセキュリティの向上に貢献する可能性を認めつつも、悪用された場合のリスクが大きすぎると判断した。
アモデイCEOは、米国がAI分野で優位性を維持するためには、政府と企業が協力して防御策を強化すべきだと強調。特に、重要インフラや金融システムの保護が急務であると述べた。



