福島県の農産物輸出が過去最高、2025年度上半期で80億円達成
福島県農産物輸出、過去最高の80億円

福島県の農産物輸出が2025年度上半期(4月~9月)に80億円を超え、過去最高を記録したことが分かった。特に桃や米の輸出が好調で、台湾や香港向けが牽引している。政府の輸出促進策や現地でのプロモーション活動が奏功した形だ。

輸出額の内訳と主な品目

福島県農林水産部によると、2025年度上半期の農産物輸出額は約82億円で、前年同期比で約15%増加した。品目別では、桃が約30億円(前年比20%増)、米が約25億円(同18%増)、加工品が約15億円(同10%増)となっている。特に桃は、福島県産ブランド「あかつき」が台湾で人気を博し、輸出量が大幅に伸びた。

輸出先の地域別状況

輸出先としては、台湾が全体の約40%を占め最も多く、次いで香港が約25%、シンガポールが約10%となっている。台湾では、福島県産品の安全性が認知されつつあり、高級スーパーなどでの取り扱いが増加している。香港では、日本食ブームを背景に米や加工品の需要が高まっている。

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政府の支援策と今後の展望

福島県は、2025年度から「ふくしまブランド海外展開事業」を強化。現地バイヤーとの商談会や試食イベントを積極的に開催し、輸出拡大を後押ししている。また、政府の「農林水産物・食品輸出拡大実行戦略」に基づき、福島県産品の輸出目標を2025年度通期で150億円に設定。上半期の好調な実績を受け、達成は確実視されている。

福島県の担当者は「今後も現地のニーズに合わせた品目開発やプロモーションを進め、さらなる輸出拡大を目指す」とコメント。特に、台湾や香港に加え、東南アジア市場への展開にも力を入れる方針だ。

農家の声と地域経済への影響

輸出拡大は、県内の農家にも好影響を与えている。桃農家の鈴木さん(仮名)は「輸出向けの需要が増え、価格が安定している。今後も品質向上に努めたい」と話す。また、輸出関連の物流や加工業者にも経済効果が波及しており、地域経済の活性化につながっている。

一方、課題も残る。国際的な物流費の高騰や、為替変動の影響を受けやすい点が懸念材料だ。県は、これらのリスクを軽減するため、輸出先の多角化や長期契約の推進を図るとしている。

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