輪島塗市が金沢で3年ぶりに復活 伝統工芸の復興に期待の声
能登半島地震や奥能登豪雨で被災した輪島塗の商品を割安で販売する「輪島塗ありがとう市」が、金沢市の金沢中央観光案内所で3年ぶりに開かれています。開催は2月23日までです。輪島商工会議所が主催し、今年で29回目を迎えるこのイベントは、従来は輪島市で毎年開催されていましたが、自然災害の影響で中止を余儀なくされていました。再開を望む声が多く寄せられたことを受け、会場を金沢に移しての開催が実現しました。
販売店が集結 伝統技法の体験も
六つの販売店が出店し、豪雨後に制作された箸や皿、椀などが並んでいます。また、伝統技法である「蒔絵」の絵付け体験も行われ、訪れた人々が漆器の魅力に触れる機会を提供しています。コップを購入した佐賀県鳥栖市の内科医の男性(73歳)は、「漆器の温かみや渋い色合いが好きです。日本の誇るべき文化なので、ぜひ復興して盛り上がってほしい」と笑顔で語りました。
珠洲市であんこう祭り開催 冬の味覚を堪能
一方、冬の味覚アンコウを堪能する「あんこう祭り」が2月22日、珠洲市役所近くの広場で開かれました。このイベントはNPO法人能登すずなりが企画する冬恒例のもので、今年で13回目を迎えます。アンコウのつるし切りが披露されたほか、アンコウ鍋が提供され、地元住民や観光客らでにぎわいました。
迫力のつるし切り実演 観客から歓声
市内で民宿を営む室谷千代和さん(61歳)が、奥能登で水揚げされたアンコウのつるし切りを実演しました。大勢の観衆が見守る中、部位を説明しながら約11キロのアンコウを丁寧にさばいていきました。小松市から訪れた会社員の男性(49歳)は、「つるし切りは迫力がありました。鍋はアンコウのだしがきいて、非常においしい」と満足そうに話しました。
これらのイベントは、能登地域の文化と食を楽しむ機会として、復興への期待を高めています。輪島塗市では伝統工芸の継承を、あんこう祭りでは地元の食文化をそれぞれアピールし、地域活性化に貢献しています。



