インドで大学医学部入学のための全国統一試験が、問題流出の疑いにより無効となった。国家試験庁は12日、この決定を発表し、別日程で再試験を実施する方針を示した。約220万人の受験生が影響を受ける大規模な事態となっている。
試験問題の流出経緯
試験は5月3日に全国551都市と海外14都市で実施された。しかし、警察が受験生の間で試験問題が出回っている情報を入手し、調査を開始。その結果、少なくとも生物と化学の計約120問について、実際の問題と出回っていた問題が一致することが判明した。
国家試験庁の対応
国家試験庁は「試験の公正さを損なう深刻な事態」として、今回の試験を無効とすることを決定。捜査当局と連携し、問題流出の経路や関係者の特定に向けた調査に乗り出すとしている。再試験の日程は未定だが、早期の実施を目指す。
インドの医学部受験競争
インドは14億人を超える世界最多の人口を抱え、医学部をはじめとする高等教育機関への入学競争は極めて激しい。医学部に入学するには、国立・私立を問わずこの全国統一試験に合格する必要がある。今回の事態は、多くの受験生の人生に大きな影響を与える可能性がある。
今後の見通し
再試験の実施には、会場の確保や問題の再作成など、多大な準備が必要となる。国家試験庁は、再試験が公平かつ円滑に行われるよう、関係機関と調整を進めるとしている。また、問題流出の真相解明と再発防止策の徹底が求められる。



