政府、備蓄石油追加放出を開始 国内消費20日分、全国10カ所で供給
政府、備蓄石油追加放出を開始 国内消費20日分

政府は1日、石油の国家備蓄の追加放出を茨城県内の石油基地で開始したと明らかにした。全国の計10カ所で順次作業を進め、国内消費の約20日分に相当する580万キロリットルを市場に供給する。これはイラン攻撃開始後の3月に実施した第1弾の放出に続く措置で、供給の安定化を目的としている。

放出の詳細と対象基地

1日に作業が始まったのは、茨城県神栖市の鹿島石油鹿島原油タンクヤードで、ここから約20万キロリットルが放出される。2日には鹿児島県東串良町の志布志国家石油備蓄基地でも放出が開始される予定だ。政府は全国の備蓄基地から計580万キロリットルを市場に投入する計画である。

売却先と価格

放出される石油は、ENEOS(エネオス)、出光興産、コスモ石油、太陽石油の元売り4社に総額約5400億円で引き渡される。第1弾の放出では850万キロリットルがほぼ同額で取引されており、中東情勢の悪化による原油価格の上昇を受けて、今回は約4割の値上がりとなる。

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代替調達の進捗

政府は原油の代替調達も並行して進めている。4月下旬には、中東情勢悪化後初めて米国産原油を積んだタンカーが到着した。5月分については、前年実績の約6割を確保できる見通しであり、不足分を備蓄の放出で補う方針だ。

備蓄量の現状

石油備蓄量は4月28日時点で、合計211日分に達している。政府は今回の追加放出により、市場の需給逼迫を緩和し、国民生活や経済活動への影響を最小限に抑えたい考えだ。

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