九州のIC生産額は5年ぶり減少も出荷額は高水準維持、自動車生産も増加
九州IC生産額5年ぶり減も出荷高水準、自動車生産増

九州のIC生産額が5年ぶりに前年を下回るも、出荷額は高水準を維持

九州経済産業局が2月20日に発表した2025年の九州地区におけるIC(集積回路)生産額(速報値)は、前年比10.5%減少の1兆1747億円となりました。これは5年ぶりに前年実績を下回る結果となりましたが、一方で出荷額は3年連続で1兆円を超え、引き続き高い水準を保っています。

生産量は増加傾向にあり、半導体産業は堅調に推移

興味深いことに、生産額が減少したのに対し、生産量は55.5億個と前年から2割以上増加しています。一部の事業者が昨年5月から報告形式を変更したため、過去の統計との単純比較は難しいものの、九州経済産業局は「半導体の生産は堅調に推移している」と評価しています。特に、スマートフォン向けの画像センサーや、ゲーム機などに使用されるメモリー半導体の需要が好調だったことが背景にあります。

また、2024年12月には、半導体の受託製造で世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)の熊本第1工場が本格稼働を開始しました。ただし、今回の統計にTSMC分が含まれているかどうかについては、九州経済産業局は明らかにしていません。

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自動車生産も2年ぶりに増加、米国関税の影響は限定的

併せて発表された自動車の2025年の生産台数は、前年比13.4%増の124万1660台となり、2年ぶりに増加に転じました。この増加は、2024年に認証試験を巡る不正問題で生産を停止したメーカーがあったことによる反動増と見られています。九州経済産業局は、米国の関税政策による影響については「限定的だった」と分析しています。

全体として、九州の製造業は半導体と自動車の両分野で、世界的な需要変動や規制の影響を受けつつも、回復の兆しを見せている状況です。今後の動向に注目が集まります。

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