山芳製菓「わさビーフ」生産再開 中東情勢で重油調達難を新ルートで克服
山芳製菓は3月23日、主力製品であるポテトチップス「わさビーフ」などの生産を再開したと正式に発表しました。同社はこれまで、イラン情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の事実上の封鎖の影響で、重油の調達が困難となり、3月12日から工場の操業を停止していました。
新たな調達ルートの確保で生産体制を回復
今回の生産再開は、新たな重油の卸売業者からの調達ルートを確保したことが直接の要因です。山芳製菓では、ポテトチップスを揚げる食用油を温めるボイラーの燃料として重油を利用しており、その安定供給が生産活動の生命線となっていました。
中東情勢の影響が製造業に直撃した今回の事例は、国際的な地政学リスクが日本企業のサプライチェーンに与える影響を浮き彫りにしています。同社は声明の中で、「安定供給に向けて全社を挙げて取り組む」と決意を表明しました。
営業再開と今後の課題
生産停止に伴い、3月16日から休業していた直売所とオンラインショップも、3月24日から営業を再開します。これにより、消費者は再び「わさビーフ」を購入できるようになります。
しかし、生産停止期間中に滞っていた物流を一度に回復させることは容易ではなく、当面の間は一部商品において出荷量の調整が必要になる可能性があると同社は説明しています。在庫の補充や配送体制の整備には、なお時間を要する見込みです。
- 生産再開日:3月23日
- 操業停止期間:3月12日~3月22日
- 直売所・オンラインショップ再開:3月24日
- 影響要因:イラン情勢緊迫化によるホルムズ海峡の封鎖
この事態は、エネルギー資源の調達がグローバルな政治情勢に左右される現代の製造業の脆弱性を露呈させました。山芳製菓の迅速な対応は、危機管理の重要性を改めて示す事例となっています。



