福島県内の企業倒産、2025年度は92件に減少も負債総額は依然高水準
帝国データバンク福島支店がまとめた2025年度の県内企業倒産集計によると、倒産件数は92件で、前年度比で25件減少しました。負債総額は117億9700万円と、前年度比で15億6600万円減少していますが、これは5年連続で100億円を上回る高水準となっています。同支店は、中東情勢の緊迫化が今後の倒産件数に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
業種別と主因別の詳細分析
業種別では、建設業が27件と最多となり、サービス業が17件、小売業が15件、製造業と卸売業が各11件と続きました。主因別では、販売不振による不況型倒産が84件と、全体の9割以上を占めています。この結果は、県内経済が依然として厳しい状況にあることを示唆しています。
中東情勢の影響と今後の懸念
福島支店は、中東情勢の影響により、エネルギー価格の上昇や物流費、製造コストの増加が物価上昇を招く可能性があると警告しています。さらに、これらの要因が中小企業の収益を圧迫し、倒産件数が増加に転じるリスクがあると示しました。特に、建設業や小売業など、コスト増の影響を受けやすい業種では、今後の動向が注目されます。
3月の県内倒産状況
同支店は、3月の県内企業倒産集計も発表しており、倒産件数は5件で、前年同期比で2件減少しました。負債総額は3億7300万円と、前年同期比で2億4800万円減少しています。しかし、月次データでは変動が大きいため、年度全体の傾向を踏まえた分析が重要です。
全体として、福島県内の企業倒産は件数面で改善が見られるものの、負債総額の高水準や中東情勢の不確実性から、経済環境は依然として厳しい状況が続いています。中小企業を中心に、収益圧迫への対策が急務となっています。



