岐阜県内企業の倒産件数が9か月連続で10件以上に 1月は15件で深刻な状況に
帝国データバンク岐阜支店が発表した最新データによると、岐阜県内企業の2026年1月の倒産件数(負債額1,000万円以上)は、前年同月比で36.4%増加し、15件に達したことが明らかになった。これにより、倒産件数は9か月連続で10件を超える水準が続いており、県内経済に深刻な影を落としている。
負債総額は前年比で2.5倍以上に急増
1月の負債総額は19億8,600万円で、前年同月と比較すると252.1%もの大幅な増加を示した。これは14億2,200万円の増加に相当し、倒産企業の規模が拡大している実態を浮き彫りにしている。
業種別ではサービス業が最多、建設・製造業も苦境
業種別の内訳をみると、サービス業が6件と最も多く、建設業と製造業、卸売業が各2件、小売業と運輸・通信業が各1件、その他が1件となっている。特にサービス業は2024年1月から25か月連続で倒産が発生しており、業界全体の厳しい経営環境が続いていることがわかる。
倒産原因の73%が「不況型」 販売不振が経営を圧迫
倒産の主な原因を分析すると、売上高の減少や利益率の悪化による「販売不振」が11件と最多を占めた。景気悪化に伴う販売不振や赤字の累積で経営が行き詰まる「不況型倒産」が全体の73%を占めており、県内企業が広範な経済的圧力に直面している実態が鮮明になった。
業歴別では創業5~10年未満が最多、負債額は5,000万円未満が中心
業歴別では、創業から5~10年未満の企業が6件と最も多く、続いて20~30年未満が4件、30年以上が3件となった。比較的若い企業から長年地域に根付いた企業まで、幅広い層が倒産に追い込まれている。
負債額別では、5,000万円未満が8件と最多で、5,000万円以上1億円未満が4件、1億円以上5億円未満が2件だった。特に注目されるのは、海津市の「伊藤精密製作所」が民事再生法の適用を申請し、負債額が11億5,000万円に上ったことだ。同社の倒産は34か月ぶりに従業員「50人以上100人未満」の規模での事例となり、地域雇用への影響が懸念される。
担当者「政策効果が表れるまで時間要する」と懸念
帝国データバンク岐阜支店の担当者は、今後の見通しについて「国による政策対応が取られたとしても、利益を押し上げる効果が表れるまでには相当の時間を要するとみられる」と指摘。さらに「県内の倒産件数は今後も増加傾向で推移する可能性を含んでいる」との厳しい見方を示した。
岐阜県内では、中小企業を中心に経営環境の悪化が続いており、地域経済全体の健全性が問われる状況が続いている。今後の経済対策や支援策の効果が、県内企業の存続にとって重要なカギを握ることになりそうだ。
