サントリー、世界8カ国の価値観データを基盤化 2026年商品開発で新手法
サントリー、世界8カ国の価値観データを商品開発に活用 (07.04.2026)

サントリー、世界共通の消費価値観データ基盤を構築 商品開発に革新

サントリービバレッジ&フード(旧サントリー食品インターナショナル)は、消費者の生活スタイルや飲料に対する志向を、世界共通の尺度で把握する画期的な仕組みを確立しました。この取り組みは、各国・地域ごとに飲料に求める「価値」を詳細に分析し、ヒット商品の量産を目指す戦略の一環として位置づけられています。

「Future Adventure Map」によるデータ駆動型開発

同社が2026年4月7日に発表した商品開発プラットフォーム「Future Adventure Map」は、事業を展開する主要8カ国において、約100人の社員が市場調査やワークショップを重ねて構築したデータ基盤です。この基盤では、各国ごとに生活者や消費動向など30項目に及ぶ「変化の兆し」をインプットとして収集しています。

具体的には、社会環境の差異を考慮しながら、人々の生活スタイルと価値観、健康や福祉への志向度、好まれる風味などを詳細にデータ化。これにより、それぞれの市場と消費者の実態を「見える化」することに成功しました。このデータ駆動型アプローチは、従来の市場調査を超えた、より精緻な消費者理解を可能にしています。

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タイ市場での実証と今後の展望

この仕組みを活用した第一弾として、タイで発売された水分補給飲料「Suntory Hy! Water Lock」は、予想を上回る売れ行きを記録しました。この成果は、データ基盤に基づく商品開発が実際の市場で有効性を発揮したことを示す証左となっています。

同社の取り組みは、単なる市場調査の域を超え、各国の文化的・社会的背景を深く理解した上での商品づくりを実現する基盤として注目されます。今後は、このデータを活用して、より多様な市場に対応した商品の開発が加速することが期待されています。

グローバル市場における競争が激化する中、サントリーのこの試みは、消費者の細かなニーズに応えることで、持続的な成長を目指す企業戦略の一環として位置づけられるでしょう。データを基盤とした商品開発は、今後さらに重要性を増していくと考えられます。

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