ビール類販売が4か月連続で減少、2月は11%減に
大手ビール4社が11日に発表した2026年2月のビール類販売実績によると、市場全体の販売数量は前年同月比で11%減少し、4か月連続のマイナスを記録した。この傾向は、大雪などの天候不順による外出機会の減少と、昨年4月の一斉値上げ前に生じた駆け込み需要の反動が大きく影響している。
メーカー別の販売実績と要因分析
メーカー別の販売状況を見ると、金額ベースではアサヒビールが9%減、キリンビールが2%減となった。数量ベースではサントリーが11%減、サッポロビールが8%減と、各社とも前年を下回る結果となっている。
特に2月は、全国的な大雪により外食需要が低下し、飲食店向けの販売が伸び悩んだことが要因の一つとして挙げられる。さらに、昨年4月のビール類一斉値上げを前に、消費者が値上げ前に購入を急いだ「駆け込み需要」の反動が、今年に入っても継続している状況だ。
アサヒビールのシステム障害からの回復状況
一方、サイバー攻撃によるシステム障害で受注や出荷が滞っていたアサヒビールは、2月に物流業務が正常化した。同社は全商品の出荷再開を4月7日頃に予定しており、今後の販売回復が注目される。
ビール業界全体では、天候要因に加え、原材料価格の高騰や消費者の節約志向など、複数の課題が重なっている。今後、各社がどのような販売戦略で市場の回復を図るかが焦点となりそうだ。



