あいち銀行を傘下に持つあいちフィナンシャルグループ(FG)と、三重県を地盤とする三十三フィナンシャルグループは13日、両社の経営統合に向けて基本合意したと発表した。統合の時期は2027年4月1日をめどとしており、両社の銀行ブランドは維持される方向だ。この統合が実現すれば、連結総資産が11兆円を超える地方銀行グループが誕生することになる。
県境を越えた統合の狙い
今回の統合は、県境を越えた経営統合により経営基盤を強化することを目的としている。日銀の利上げによって「金利がある世界」に転換したことで、預金獲得や貸し出しをめぐる競争が激化している。東海地域は主力の自動車産業を中心に企業向けの資金需要が見込める地域であり、規模を拡大して収益を伸ばす狙いがあるとみられる。
東海地方での再編の動き
東海地方では、3月に静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行が、2028年4月をめどに経営統合を目指す基本合意を結んでいる。両社の連結総資産を単純合算すると20兆円を超え、巨大な地方銀行グループが誕生すると話題になった。今回のあいちFGと三十三FGの統合も、こうした地域再編の流れの一環と位置づけられる。
統合の詳細と今後のスケジュール
両社は今後、詳細な統合比率や経営体制などを詰め、2027年4月の統合実現を目指す。統合後も既存のブランドを維持し、顧客基盤を尊重する方針だ。地域経済への影響や、他行との競争力向上が期待されている。



