帝人、過去最大の880億円赤字 繊維と医薬品の減損が響く
帝人、過去最大の880億円赤字 繊維・薬の減損

繊維大手の帝人は2026年5月11日、2026年3月期決算(国際会計基準)を発表し、純損益が880億円の赤字となった。これは過去最大の赤字額で、前回のリーマン・ショック時(2009年3月期、日本基準で430億円の赤字)を大幅に上回る。

減損処理が業績を直撃

主力事業であるアラミド繊維、炭素繊維、医療用医薬品の3分野で、将来の収益見通しが悪化したため、資産価値を計889億円引き下げる減損処理を実施。特にアラミド繊維では504億円の減損損失を計上した。背景には、オランダの工場で2025年8月に発生した火災の影響が長引き、収益性の高い顧客を失ったことがある。

炭素繊維は航空機向け需要の回復が遅れ、2026年1月から北米工場の操業を休止。医療用医薬品では、他社から取得した糖尿病治療薬が想定利益に届かず、販売商品を絞り込んだ結果、254億円の減損処理を余儀なくされた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

売上高も減少

売上高は前年比13.2%減の8731億円。2年ぶりの赤字決算となり、経営課題が浮き彫りになった。帝人は今後、事業構造の見直しを進め、収益改善を図る方針。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ