中国自動車工業協会が11日発表した4月の国内新車販売台数は、前年同月比21.6%減の162万5千台となり、6カ月連続のマイナスとなった。中東情勢の悪化によるガソリン価格上昇などを背景に、ガソリン車の販売が32.2%減の71万台と大きく落ち込んだことが主因だ。
ガソリン車の不振が全体を押し下げ
ガソリン車の販売減少は、消費者の購買意欲低下や代替燃料車へのシフトも影響している。特に、都市部での環境規制強化やガソリン価格の高止まりが、ガソリン車離れを加速させている。国内市場の縮小が続く中、自動車メーカーは在庫調整や生産計画の見直しを迫られている。
輸出は好調、新エネルギー車がけん引
一方、輸出は74.4%増の90万1千台と好調を維持した。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を中心とする「新エネルギー車」の輸出は2.1倍に拡大し、海外需要の高まりを反映している。中国メーカーは欧州や東南アジア市場でのシェア拡大に注力しており、特にEV分野での競争力が強まっている。
総販売台数は微減
ガソリン車と新エネルギー車を合わせた総販売台数(国内販売と輸出の合計)は2.5%減の252万6千台だった。国内販売の落ち込みを輸出の好調が一部補った形だが、全体としては前年割れが続いている。業界団体は、下半期の需要回復に期待を寄せるものの、不透明な経済環境がリスク要因と指摘している。
なお、中国自動車工業協会は、2026年の新車販売見通しについて、国内市場の低迷と輸出拡大のバランスを考慮し、慎重な姿勢を示している。



