関西の大手私鉄4社の2026年3月期連結決算が15日、出そろった。全社が増益となり、近鉄グループホールディングス(HD)以外の3社は過去最高益を記録した。大阪・関西万博の開催による鉄道利用の増加に加え、不動産事業も業績に貢献した。
近鉄グループHDは増益も最高益ならず
近鉄グループHDは、売上高にあたる営業収益が前期比0.5%増の1兆7503億円、純利益は15.1%増の537億円だった。鉄道事業は堅調だったが、国際物流業が他社との競争激化で振るわなかった。
若井敬社長は15日、大阪市内で開いた記者会見で「万博の需要は相当に力強かった」と振り返った。一方、中東情勢の悪化について「原油価格が高止まりすればエネルギーコストなどに響く」と述べ、今後のリスクを指摘した。
阪急阪神HDはマンション分譲が寄与
阪急阪神HDは、高価格帯のマンションの分譲が業績に寄与した。営業収益は8.7%増の1兆2035億円、純利益は16.5%増の785億円と、大幅な増益を達成した。
京阪HDと南海も増益
京阪HDは運賃値上げなどにより純利益が18.8%増の335億円となった。また、NANKAI(旧南海電気鉄道)は11.5%増の251億円の純利益を計上した。
2027年3月期は減益予想
2027年3月期の連結業績予想では、阪急阪神HD以外の3社が減益を見込んでいる。今後の経済環境やエネルギーコストの動向が影響するとみられる。



