石油元売り大手の出光興産とコスモエネルギーホールディングスは12日、2027年3月期の連結純利益が前期と比べて大幅な減益となる見通しを発表した。ホルムズ海峡が夏以降に通航可能となるのを前提に、原油価格が段階的に下落すると予測。調達時の高値との価格差が業績に響くとした。
出光興産の見通し
出光は2027年3月期から国際会計基準(IFRS)に変更し、純利益を750億円と予想した。2026年3月期は1719億円だった。この減益は、原油価格下落に伴う在庫評価損や製油マージンの縮小が主因とみられる。
コスモエネルギーの見通し
コスモエネルギーHDは2027年3月期の純利益を440億円と見込み、前期比40.6%減となる。同社も原油価格下落の影響を受けるが、コスト削減や効率化で一定の利益を確保する方針。
業界への影響
両社の減益予想は、石油元売り業界全体の収益環境の悪化を示唆する。特に、中東情勢の安定化に伴う原油価格の下落が、在庫評価や調達コストに影響を与えている。今後の原油価格動向や、為替レートの変動が業績に与える影響が注目される。



