久光製薬のMBOが成立、買収総額3900億円で5月頃に上場廃止へ
久光製薬MBO成立、3900億円で5月上場廃止へ

久光製薬の経営陣によるMBOが正式に成立、買収総額は3900億円に達する

湿布薬「サロンパス」の製造で広く知られる久光製薬は、2月20日、経営陣による自社株買収(MBO)が正式に成立したことを発表しました。この買収は、創業家出身の中冨一栄社長が率いる資産管理会社が主導し、議決権ベースで約60%の株式を取得することで実現しました。

買収価格と上場廃止のスケジュール

今回の株式公開買い付け(TOB)では、1株あたり6082円という価格が設定され、2月19日までに実施されました。買い付け総額は約3900億円に上り、これは国内のMBO事例において、2024年の大正製薬ホールディングス(約7000億円)に次ぐ大規模な取引となりました。

久光製薬は、4月中旬に臨時株主総会を開催し、その後、5月頃を目途に東京証券取引所プライム市場などからの上場廃止となる見通しです。この手続きにより、同社は非上場企業として新たな経営体制へと移行します。

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MBOの背景と今後の展望

MBOは、経営陣が自社の株式を買い取り、企業の所有権を内部に集中させる手法です。久光製薬の場合、中冨社長を中心とした経営陣が、より迅速な意思決定と長期的な経営戦略の実行を目指してこの選択を行いました。

「サロンパス」を主力商品とする同社は、医療・健康分野でのブランド力を強みとしており、MBOによる経営の自由度向上が、今後の製品開発や市場拡大にどのように寄与するかが注目されます。非上場化後は、短期的な株主利益へのプレッシャーから解放され、中長期的な成長投資に注力できる環境が整うと期待されています。

この動きは、製薬業界における経営再編の一例として、他の企業にも影響を与える可能性があります。久光製薬の今後の展開に、業界関係者や投資家の関心が集まっています。

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