パラマウントが約17兆円でワーナー買収を正式決定 年30本以上の映画製作計画を発表
米パラマウント・スカイダンスは、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を1100億ドル(約17兆円)で買収すると正式に発表しました。この大型買収劇は、ハリウッドの勢力図を大きく塗り替える歴史的な合併として注目を集めています。
買収条件と完了目標時期
パラマウントはWBD株を1株あたり31ドルで現金取得することを明らかにしました。規制当局の認可などの手続きを経て、2026年9月末までの買収完了を目指す方針です。パラマウントのデビッド・エリソン最高経営責任者(CEO)は2日に開かれた説明会で、「この合併は親ハリウッド、親消費者、親競争の変革的な組み合わせになると確信している」と述べ、買収の意義を強調しました。
年間30本以上の映画製作と相乗効果
合併後の新体制では、年間30本以上の映画を製作する計画が示されています。エリソンCEOは「観客に卓越したエンターテインメントを提供し、長期的な雇用の成長を促進する」と約束しました。さらに、調達の効率化などによる相乗効果として、3年間で60億ドルの利益向上が見込まれるとしています。
ネットフリックスとの競合を制す
今回の買収劇には興味深い経緯があります。WBDは当初、米動画配信大手ネットフリックスと買収契約を結んでいました。しかし、パラマウントが対抗案を提示し、買収額を引き上げるなどした結果、ネットフリックスは「財務的に魅力がない」として撤退を決断。最終的にWBDとパラマウントは2月27日に買収合意に至りました。
この合併により、ハリウッドのコンテンツ製作能力が一段と強化される見通しです。パラマウントとワーナーの持つ豊富な知的財産と製作ノウハウが融合することで、世界的なエンターテインメント市場における競争力が大幅に向上することが期待されています。



