NTTと大成建設、次世代光通信で複数重機の一人遠隔操作に成功 建設業の人手不足解消へ
NTTと大成建設、次世代光通信で複数重機の一人遠隔操作に成功 (10.04.2026)

次世代光通信で建設現場を革新 NTTと大成建設が複数重機の一人遠隔操作に成功

NTTと大成建設は4月10日、NTTが提唱する次世代光通信技術「IOWN(アイオン)」を活用し、一人で複数の建設重機を遠隔操作する技術の開発に成功したと発表しました。この取り組みは国内では珍しく、建設業界が直面する深刻な人手不足への対応を目指す画期的な試みとして注目を集めています。

三重県での実証実験で従来と同等の精度を実証

両社は今年2月、三重県において実証実験を実施しました。実験では、5キロメートル離れた工事現場と事務所をIOWNで接続し、ショベルカー、ダンプトラック、ブルドーザーの計3台の重機を一人のオペレーターが遠隔操作することに成功しました。

通常、これらの作業には現場で3人の作業員が必要とされますが、今回の技術では土砂の掘削、運搬、整地といった一連の工程を、従来と同水準の精度で実行できたと報告されています。これにより、作業効率の向上と人的リソースの最適化が可能になる見込みです。

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通信の安定性がカギ 従来の課題をIOWNで克服

複数の重機を同時に遠隔操作する際には、高精細な画像データやGPS情報など、大量のデータを瞬時にやり取りする必要があります。従来の通信技術では、以下のような課題が指摘されていました。

  • 通信の不安定さによるデータ送受信の遅延
  • 遅延が原因で発生する重機同士の衝突リスク
  • 事故につながる可能性のある操作ミス

IOWN技術は、これらの課題を解決する超高速・大容量の通信環境を提供します。これにより、リアルタイムでの精密な操作が可能となり、安全性と効率性を両立させた新しい建設現場の運営モデルが実現しました。

建設業界の未来を拓く技術革新

この技術の成功は、建設業界全体に大きな影響を与える可能性があります。人手不足が慢性化する中、遠隔操作技術の導入は労働環境の改善や生産性向上に寄与することが期待されます。NTTと大成建設は、今後も実用化に向けた開発を進め、2026年以降の本格的な導入を目指す方針です。

今回の発表は、デジタル技術と伝統的な建設業が融合することで生まれる新たな価値創造を示す好例と言えるでしょう。今後の展開に業界関係者の注目が集まっています。

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