原油急騰でガソリン価格が急上昇 福島県内のスタンドで大幅値上げ相次ぐ
原油急騰でガソリン価格急上昇 福島県内で大幅値上げ

原油価格の急騰がガソリン価格に直撃 福島県内で大幅値上げが相次ぐ

世界的な原油相場の急騰が、ガソリンスタンドの大幅な値上げという形で、福島県内に直接的な影響をもたらしている。ガソリン税の暫定税率廃止により、1月にはレギュラーガソリン1リットル当たりの価格が153円まで下落し、数年ぶりの安値水準となっていたが、12日には店頭表示が190円を超える店舗も現れた。販売側も消費者も表情を曇らせ、先行きへの不安が広がっている。

消費者からは失望と政府への対策要望の声

「車を使わない選択肢はない。暫定税率が廃止されて喜んでいたのに、残念だ」と語るのは、会津若松市の会社員(48歳)だ。通勤に加えて休日も車を利用することが多く、ガソリンの価格を常に気にしているという。「先週より5円ほど上がっている。政府に対策を練ってもらいたい」と、早急な対応を求めている。

販売側も初めての経験に驚きと懸念

石川町の岡部商店石川鹿ノ坂給油所では、12日にレギュラーガソリン1リットルの価格を前日までの165円から195円に引き上げた。社長の岡部弘一さん(70歳)は「40年以上ガソリンスタンドで働いてきたが、これほどの値上げを迫られたのは初めてだ」と驚きを隠さない。来店した客からは「どこまで値上がりするんでしょうね」と不安の声が寄せられており、岡部さんは紛争の長期化によるさらなる値上げを懸念している。「お客さんには気の毒だが、仕入れ値が上がった分を価格に反映しないと立ち行かない」と、苦しい経営状況を明かした。

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会津若松市のガソリンスタンド「皆川商店会津神指SS」も同日、レギュラーガソリンを30円ほど値上げし、1リットル当たり186円に設定した。値上げにより客足は少し減ったといい、担当者は「値上げは仕方ない部分もあるが、利用者には農家も多い。国の早急な支援を求める」と訴えた。伊達市でガソリンスタンドなどを営む60代男性も「20年以上経営してきてこんなことは初めてだ」と肩を落とし、約29円の値上げを実施したことを明かした。「業界は薄利多売で成り立っている。こんな急激な価格変化は本当に厳しい」と嘆いている。

運送業者も打撃 効率化で対応を模索

燃料費高騰は企業の経済活動にも打撃を与えている。いわき市の磐栄運送取締役の坂井真人さん(59歳)は「暫定税率の廃止で価格が落ち着いたばかりのことで、ぬか喜びに終わったという印象だ」と落胆した。サーチャージ契約を結ぶ顧客には燃料代の上昇分を上乗せできるが、通常契約では同様の対応ができず、利益率が減少するという。「運賃の交渉やサーチャージの契約交渉を再開させなければならない」と苦しげに語った。

郡山市の運送会社の担当者は「価格がやっと安定したと思ったんですが…」と困惑を隠さない。「こんなにも急な値上げは本当にきつい。いつまで続くのか分からないが、ドライバーにはなるべく短い距離で効率的に配送先を回ってもらうなどして、踏ん張るしかない」とため息をついた。

実勢価格の迅速な反映を要望

原油価格の急激な高騰を受け、県石油業協同組合いわき支部は12日、市場の実勢価格を適時、契約価格に反映するよういわき市に求めた。市は公用車への燃料費として、同支部の月に一度の調査を踏まえた価格を翌月の契約価格に反映しているが、大幅な価格変動時には随時価格を調べ、7日後に契約価格を見直している。しかし、中東情勢の悪化から過去に例のない価格高騰が起きているとして、見直しの期間をより短い間隔で行うことを要望した。

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