衛星通信大手のスカパーJSATは28日、米アマゾン・ドット・コムが展開する衛星通信サービス「アマゾン・レオ」と販売代理店契約を結んだことを明らかにした。この提携により、スカパーJSATが窓口となり、国内の企業や官公庁に対してアマゾンの衛星通信サービスを提供する体制が整う。
アマゾン・レオの概要と計画
アマゾン・レオは、低軌道と呼ばれる上空約600キロ・メートルに通信衛星約3200基を打ち上げる計画で、地上基地局の電波が届かない山間部や海上などでも安定した通信サービスを提供できる。以前は「プロジェクト・カイパー」という名称で知られていた。サービスは今年半ばに開始予定だが、日本国内での提供開始時期は未定であり、早期のサービス開始に向けて両社は連携を強化していく方針だ。
競合との差別化要因
低軌道衛星を活用した通信サービスでは、イーロン・マスク氏が率いる米スペースXの「スターリンク」が先行している。これに対し、アマゾン・レオはアマゾンのクラウドサービスとの連携が可能であり、安定した高速通信と高いセキュリティ性能を強みに差別化を図る。日本市場ではスカパーJSATとの提携を通じて、幅広い利用者の開拓を目指す。
想定される利用分野
スカパーJSATによれば、政府機関や地方自治体、通信事業者、インフラ企業、メディア企業などでの利用が見込まれている。特に、既存の通信インフラが脆弱な地域や、災害時のバックアップ回線としての需要が期待される。



