日本鉄鋼連盟は22日、2025年度の国内粗鋼生産量が前年度比3.2%減の8033万トンだったと発表した。減少は4年連続で、1968年度以来、57年ぶりの低水準を記録した。資材価格の高騰などにより国内の建設需要が落ち込んだことに加え、中国の過剰生産が国際市況を低迷させたことが主な要因だ。
内訳:普通鋼と特殊鋼がともに減少
内訳を見ると、主に建設向けに使用される普通鋼は3.9%減、自動車や産業用機械向けの特殊鋼は0.5%減となり、いずれも4年連続の減少となった。この結果は、日本の鉄鋼業界が直面する構造的な課題を浮き彫りにしている。
背景と今後の見通し
建設需要の低迷は、資材価格の高騰に加え、人手不足や金利上昇の影響も受けている。一方、国際市場では中国の過剰生産が続いており、鉄鋼価格の回復を阻んでいる。日本鉄鋼連盟は、2026年度も厳しい状況が続くと予想しており、業界全体での生産調整や需要創出が求められている。



