財務省が13日発表した2025年度の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引を示す経常収支の黒字額は前年度比15.0%増の34兆5218億円に達した。これは比較可能な1985年度以降で過去最大を3年連続で更新する記録である。
輸出好調が黒字拡大を牽引
経常黒字拡大の主因は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が1兆3631億円の黒字に転換したことである。輸出は前年度比3.3%増の111兆3451億円となり、特に半導体などの電子部品が好調だった。一方、輸入は0.8%減の109兆9820億円と減少した。
貿易収支の詳細
- 輸出: 111兆3451億円(3.3%増)
- 輸入: 109兆9820億円(0.8%減)
輸出の伸びは半導体や電子部品が牽引し、世界市場での需要増加が背景にある。輸入減少はエネルギー価格の落ち着きや内需の緩やかな減速が影響したとみられる。
経常収支は、貿易収支に加えてサービス収支や第一次所得収支などを含む。今回の黒字拡大は、日本の対外競争力の強さを示す一方、今後の為替変動や世界経済の動向に注意が必要である。



