山形県でガソリン価格が全国最高の200円超え 中東情勢緊迫で生活に直撃
山形でガソリン200円超え 全国最高値に生活苦慮 (20.03.2026)

山形県でガソリン価格が軒並み200円超え 全国最高値に住民悲鳴

2026年3月、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が日本国内のガソリン価格を押し上げている。特に山形県では、レギュラーガソリンが1リットルあたり200円を超える全国最高値となり、日常生活や産業活動に深刻な影響が広がっている。

現場から聞こえる悲鳴 満タン給油で8千円近く

山形県南陽市のガソリンスタンドでは、3月19日時点でレギュラーガソリンの店頭価格が1リットル204円に達する店舗も見られた。幹線道路沿いの給油所では軒並み200円を超える価格表示が並び、利用客からはため息が漏れている。

南陽市の会社員女性は割引適用後でも1リットル197円となり、満タン給油で39.62リットル、税込み7805円を支払った。「通勤で毎日車を使うから給油しないわけにはいかないが、どこの給油所が安いか探しながら来てもどこも高かった」と困惑の表情を見せる。

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暖房用灯油も高騰 高齢者の生活を直撃

同じガソリンスタンドで暖房用の灯油を購入した縫製業の76歳女性は、18リットルで税込み2700円と表示された給油機の画面を「二度見」した。「見たことない金額。びっくりした」と驚きを隠せない。

政府が19日からガソリン補助金を開始したことを受け、この女性は「また値段が下がるかもしれない」と期待を込め、軽乗用車にはレギュラーガソリンを10リットル、税込み2010円分だけ入れる慎重な対応を見せた。

急激な値上げで客足が半減 事業者も困惑

あるガソリンスタンドの運営会社によると、原油価格高騰を受けてレギュラーガソリン1リットルあたりの価格を1週間で29円引き上げた。値上げ直前の2日間はいつもの倍の客が給油に訪れ、一時は100メートルほどの車列ができたという。

しかし、値上げ後は来店客が半減し、給油機の前まで来て帰る客も現れた。給油する場合も「満タン」を避け、数量や金額を指定する客が大半を占めるようになった。担当者は「一気に2桁も値上げする時点で異常。今後の価格の見通しを客に聞かれても、的確な回答ができずにもどかしい」と苦悩を語る。

山形県が全国最高値の背景 輸送コストと小規模事業者

石油情報センターの調査によると、3月16日時点のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均価格は190.8円。都道府県別では山形県が198.5円で最も高かった。

山形県内では日本海側の酒田市に中継基地の「油槽所」があるが規模が小さく、内陸部には隣の宮城県からタンクローリーで山を越えてガソリンを届けなければならない。この輸送コストの高さが価格に反映されている。

さらに、山形県内のガソリンスタンドの3割強が1店舗のみを経営する小規模事業者で、販売量が少なく経営コストが単価に反映されやすい傾向も価格高騰の要因となっている。

車社会の山形で広がる生活への影響

山形県は全国有数の車社会として知られ、暖房が欠かせない3月も生活には車が必須。特産のサクランボ栽培でも燃料を多く使用する。

南陽市の70歳男性は、カラオケの集いに参加するため20キロ離れた隣の長井市まで車を走らせていた。「仲間に会いたい」と週2回は通っていたが、ガソリンの値上がりを受けて月3回に減らした。「年金暮らしでガソリン代は月1万円以内に抑えたい。早く戦争を終わらせてほしい」と切実な願いを口にする。

中東情勢の緊迫化が引き起こした原油価格の高騰は、山形県のような地方の車社会において特に深刻な影響を与えており、政府の補助金措置がどこまで効果を発揮するかが注目されている。

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