中国自動車大手の奇瑞汽車(チェリー)が日本市場への参入を検討していることが明らかになった。同社の海外部門トップである張貴兵氏が5月23日までに報道陣の取材に応じ、「これから日本にも新たな顧客層が出てくる。十分チャンスがある」と述べ、日本市場への意欲を示した。張氏は、日本メーカーにはない独自の強みを打ち出す方針を強調しており、中国メーカーが先行する電気自動車(EV)の販売を念頭に置いている可能性が高い。
奇瑞汽車の日本戦略
奇瑞汽車は中国最大の自動車輸出企業であり、これまでに多くの国で販売実績を積んできた。張氏は「強い日本メーカーと同じことをする必要はない。競争が激しくない分野を狙う」と述べ、差別化戦略で市場に参入する意向を示した。具体的な車種や販売開始時期については明らかにされていないが、同社が得意とするEV分野での参入が有力視されている。
中国勢の日本市場攻勢
中国の自動車大手では、比亜迪(BYD)が日本にいち早く進出し、昨年10月には軽自動車タイプのEV「ラッコ」を発表して注目を集めた。奇瑞汽車もこれに続く形で、日本市場での存在感を高めようとしている。日本市場は品質やサービスに対する要求が厳しいことで知られるが、奇瑞は自社の技術力とコスト競争力を武器に、新たな顧客層の獲得を目指す。
奇瑞汽車は安徽省蕪湖市に本社を置き、中国国内外で幅広い車種を展開している。同社の日本市場参入が実現すれば、日本自動車業界に新たな競争をもたらすことになりそうだ。



