米ボーイング、1~3月期業績で赤字幅が大幅縮小 民間機納入増と売上高拡大が寄与
米航空機大手ボーイングが22日に発表した2026年1~3月期の決算は、純損益が700万ドル(約11億円)の赤字となりました。これは前年同期の3100万ドルの赤字から大幅な改善を示しており、赤字幅が縮小した形です。同社はこの結果について、民間機納入数の増加と業務運営の改善が主要因であると説明しています。
売上高と民間機納入数の詳細
売上高は前年同期比14%増の222億1700万ドルを記録し、堅調な成長を実現しました。特に注目されるのは、1~3月期の民間機納入数が10%増の143機に達した点です。増産体制の強化と生産プロセスの効率化が進み、納入ペースが加速したことが背景にあります。
CEOの声明と今後の展望
ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は決算発表に際し、「年初から好調なスタートを切り、記録的な受注を積み上げている」と強調しました。さらに、「安全性と品質に引き続き注力し、生産を拡大して顧客への責任を果たす」と述べ、今後の経営方針を明らかにしています。この発言は、過去の事故を踏まえつつ、信頼回復と成長への取り組みを示すものです。
過去の事故と業績への影響
ボーイングは2018年と2019年に主力機「737MAX」の墜落事故が相次ぎ、2024年には米アラスカ航空が運航する737―9(MAXシリーズ)で、機体側面の開口部をふさぐ窓付きの「ドアプラグ」が飛行中に吹き飛ぶ事故が発生しました。これらの事故により、民間機の受注が一時低迷していましたが、今回の決算ではその影響を乗り越えつつある兆候が見られます。
業界関係者は、今回の業績改善が長期的な回復への第一歩と評価しており、今後の動向に注目が集まっています。ボーイングは引き続き、安全性の向上と生産拡大に努め、国際的な航空機市場での競争力を維持する方針です。



