三菱自動車は29日、SUV(スポーツ用多目的車)「パジェロ」を今年度中に市場へ投入すると正式に発表した。同日公表した中長期ビジョンの中で明らかにしたもので、これまで社長が示唆していた新型クロスカントリーSUVがパジェロであることが確定した。
パジェロ復活の経緯
1982年に誕生したパジェロは、三菱自動車を代表する四輪駆動車の一つ。1985年にはパリ・ダカールラリーで総合優勝を果たし、バラエティー番組の景品としても広く親しまれた。しかし、2019年に国内向けの生産を終了。2021年には輸出用の生産も停止し、岐阜県の工場を閉鎖した。その後も根強いファンから復活を待望する声が絶えなかった。
中長期ビジョンでの位置づけ
岸浦恵介社長はこれまで「新型クロスカントリーSUVを年内に投入する」と述べ、パジェロ復活を示唆していたが、具体的な車名は明言を避けていた。今回の正式表明により、長年の憶測に終止符が打たれた。新たなパジェロは、電動化技術を採用し、現代の環境基準に対応したモデルになるとみられる。
パジェロの復活は、三菱自動車のブランド力強化に大きく貢献すると期待されている。同社は東南アジア市場でも苦戦しており、パジェロの再投入が販売テコになるか注目される。



