ホンダ、韓国市場における四輪車事業からの撤退を決定
ホンダは4月23日、韓国市場での四輪車販売を2026年末をもって終了する方針を正式に発表しました。同社はこの決定について、販売の長期低迷が続き、事業継続が困難と判断したためと説明しています。ただし、二輪車の販売については引き続き韓国市場で継続していく方針です。
韓国市場での苦戦と販売実績の推移
ホンダが韓国で四輪車の販売を開始したのは2004年のことでした。事業のピークとなった2008年には、年間で約1万2千台を販売するなど一定の存在感を示していました。しかし、その後は現代自動車をはじめとする地場メーカーの強力な競争に押される形で販売台数が減少。2025年には年間販売台数が約2千台まで落ち込んでおり、市場におけるシェアの低下が顕著となっていました。
事業継続困難と判断した背景
今回の販売終了決定は、単なる一時的な業績悪化ではなく、構造的な市場環境の変化に適応できない状況が背景にあると見られます。韓国自動車市場では、国内メーカーによる強固なブランドロイヤルティと充実した販売・サービスネットワークが確立されており、海外メーカーにとっては参入障壁が高い市場の一つとなっています。
ホンダは声明の中で、「韓国市場における四輪車事業の継続的な採算性を確保することが困難であると判断した」と述べており、限られた経営資源をより成長が見込める事業や地域に集中させるという経営判断が働いたものと考えられます。
二輪車事業は継続、今後の展開に注目
一方で、ホンダは韓国における二輪車販売事業については継続する方針を明らかにしています。二輪車市場では、四輪車とは異なる競争環境や需要構造があり、同社の強みを活かせる可能性が残されていると判断したものと見受けられます。
この決定は、グローバル自動車メーカーが特定市場での事業再編を進める一例として注目されます。ホンダは今後、アジア地域全体での事業ポートフォリオの見直しを進めていく可能性があり、他の市場における戦略にも影響を与えるかもしれません。



