りそな銀行の新社長に千田一弘氏が就任 6年ぶりのトップ交代で新体制発足へ
りそなホールディングス(HD)は2026年2月27日、傘下のりそな銀行の社長に千田一弘常務執行役員(55歳)が昇格する人事を正式に発表しました。これは2020年以来、実に6年ぶりとなるトップ交代となります。現職の岩永省一社長(60歳)は代表権のない取締役会長に退き、りそなHDの南昌宏社長(60歳)は引き続きその職務を続投します。
グループ内の主要銀行でも人事刷新 新体制は4月1日付で発効
今回の人事刷新はりそなグループ全体に及び、同じく傘下の埼玉りそな銀行の社長には篠藤慎一専務執行役員(55歳)が、関西みらい銀行の社長には原藤省吾専務執行役員(54歳)がそれぞれ就任することが明らかになりました。これらの人事はいずれも2026年4月1日付で発効する予定です。
新たにりそな銀行の社長に就任する千田一弘氏は、1994年に旧あさひ銀行に入行して以来、金融業界で長きにわたるキャリアを積んできました。特に各地の支店での営業経験が豊富で、現場の声をよく理解している人物として知られています。
「日本経済は成長局面」 企業支援でリスクを取る姿勢を表明
人事発表に伴って行われた会見で、千田新社長は今後の経営方針について明確なビジョンを語りました。「現在、日本経済は確実に成長局面に入っていると認識しています。我々銀行も、従来以上のリスクを取って企業の成長と挑戦を支えていくことができれば、より多くのお客様から選ばれる銀行になれると確信しています」と述べ、積極的な企業支援への意欲を示しました。
この発言は、変化する経済環境の中で銀行が果たすべき役割について、従来の慎重な姿勢から一歩踏み出した姿勢を示すものとして注目を集めています。千田氏は続けて、「企業のイノベーションや新規事業展開に対して、融資面だけでなく、様々な形で伴走していきたい」と付け加え、包括的な支援体制の構想を明らかにしました。
経験豊富な新社長が率いる りそな銀行の新たな挑戦
約30年に及ぶ銀行員人生の中で培われた千田氏の経験は、今後のりそな銀行の方向性に大きく影響を与えるものと見られます。支店勤務を中心とした実務経験は、地域企業や個人顧客との深い結びつきを理解する上で貴重な財産となるでしょう。
今回の人事は、りそなグループが新たな成長段階に入るための布石とも解釈できます。主要三行のトップが同時に刷新されることで、グループ全体としての戦略連携がさらに強化されることが期待されます。特に、地域経済への貢献と企業の成長支援を両輪とした経営が、今後のりそな銀行の重要なテーマとなるでしょう。
金融業界ではデジタル化の進展や競争の激化が続く中、千田新社長の下でりそな銀行がどのような具体的な施策を打ち出し、実際に「リスクを取る」経営を実現していくのか、業界関係者の関心が集まっています。新体制の発足する4月以降、その具体的な動きが注目されるでしょう。



