楽天グループは2026年2月25日、金融事業の再編検討を再開すると正式に発表しました。この動きは、同グループが収益力の向上を図るための重要な戦略の一環として位置づけられています。
金融事業の集約と連携強化
具体的な計画では、今年10月を目途に、上場子会社である楽天銀行を中心として、オンライン証券、クレジットカード、スマートフォン決済などの事業を集約することが目指されています。これにより、金融事業間の連携を強化し、コスト削減を進める狙いがあります。
楽天銀行を軸とした体制構築
楽天銀行が楽天証券ホールディングスや楽天カードを子会社化し、一体的な経営体制を整えることが想定されています。楽天銀行の上場は維持する方針であり、この再編を通じてグループ全体の効率化を図ります。
金利上昇の影響で資金調達コストが膨らんでいる状況を踏まえ、楽天銀行を活用しやすくすることでコスト抑制を目指します。さらに、AI(人工知能)の活用でも各事業間の連携を強化し、サービス向上に取り組むとしています。
競争激化への対応
楽天グループは2024年にも同様の再編を検討しましたが、みずほフィナンシャルグループとの関係強化を優先したため、一時的に取りやめていました。しかし、現在の市場環境では、通信各社やメガバンクとの競争が激化しています。
- NTTドコモが住信SBIネット銀行を子会社化するなど、通信事業者が金融事業を強化。
- メガバンクも個人向けサービスに力を入れており、市場での競争が一層厳しくなっています。
このような背景から、楽天グループは再編を急ぎ、収益基盤の安定化と競争力の向上を目指す姿勢を明確にしました。金融デジタル化の進展に伴い、事業統合による相乗効果が期待されています。



