ガソリン価格が急騰、北海道で190円台に迫る
緊迫するイラン情勢の影響で、北海道内のガソリン価格が急騰しています。札幌市内のガソリンスタンドでは、3月12日にレギュラーガソリンが1リットルあたり25円以上値上げされ、190円台に迫る価格が確認されました。この事態を受け、ドライバーや店舗関係者からは価格高騰の長期化を懸念する声が相次いでいます。
札幌市内のガソリンスタンドで価格上昇が顕著に
札幌市西区のガソリンスタンド「エネオスエネジェット西町」では、12日にレギュラーガソリンの価格を前日から28円引き上げ、1リットルあたり189円としました。給油に訪れた66歳の男性は、「ガソリンを入れ終わってから、価格がものすごく上がっていることに気付いて驚いた。これならタクシーを使った方が安そうだが、最近はタクシーもつかまらないし困る」と嘆きました。また、同区の会社員男性(36歳)は、「ガソリンは毎週買い物などで使う必要がある。世界情勢のことなので、こちらとしては落ち着くのを待つしかないが、いつまで長引くのか……」と不安そうに語りました。
ガソリン価格の推移と背景
ガソリン価格を巡っては、昨年末にガソリン税の暫定税率(1リットルあたり25.1円)が廃止されました。その直前に政府の補助金が段階的に引き上げられたことで、道内のガソリンスタンドでも値下げの動きが広がりました。北海道資源エネルギー課によると、道内のガソリン小売価格は昨年11月が169円、12月が160円、今年1月が150円と推移していました。
しかし、イラン情勢の緊迫化により、原油価格は2月中旬頃から上昇傾向に転じています。この影響はガソリン価格にも反映されており、資源エネルギー庁が発表した全国のレギュラーガソリン平均価格(3月9日時点)は161円80銭で、4週連続の値上がりを記録しました。価格高騰を受けて、高市首相は石油備蓄を放出し、ガソリンの小売価格を全国平均で170円程度に抑える方針を示していますが、先行きは不透明な状況が続いています。
ガソリンスタンド側も長期化を懸念
ガソリンスタンド側も影響の長期化を懸念しています。道内で18店舗を展開する中和石油(札幌市)は、12日に各店でレギュラーガソリンを26~28円ほど値上げしました。販売サービス部の堀内裕太部長は、「一番不安なのは、影響が長期化することでガソリンの在庫が切れてしまうことです。国の備蓄も切れてしまったら、商売ができなくなってしまう」と不安を口にしました。
この価格高騰は、日常生活や経済活動に大きな影響を与える可能性があり、消費者や事業者にとって深刻な問題となっています。今後もイラン情勢の動向や政府の対策に注目が集まっています。



