JR福島駅東口再開発が7カ月遅延、市の施設取得費は320億円に膨張
福島駅再開発が7カ月遅延、市施設費320億円に

JR福島駅東口再開発事業が7カ月の遅延、市の負担額が320億円に膨張

福島市は27日、JR福島駅東口の再開発事業において、再開発ビルの建設計画に約7カ月の遅れが生じていることを明らかにしました。この遅延は、2029年度中を予定していた開業時期に影響を及ぼす可能性があります。物価高騰などの要因により、コンベンションホールを備える公共エリアの市の施設取得費は、約20億円増加して約320億円に達すると試算されています。

市長がコスト削減の必要性を強調、床面積縮小案を検討

記者会見で馬場雄基市長は、市の負担額が320億円を超える場合、「コスト縮減に向けた見直しが必要」と指摘しました。建築費などの上昇が継続する中、さらなる工期の遅れが懸念されています。市は現在、公共エリアの床面積を約1割削減する案を作成しており、これにより施設取得費を270億円から300億円の範囲に収められると見込んでいます。

再開発事業では、2024年6月に当初計画を見直し、規模を縮小した案の関連費用を含む一般会計補正予算案が可決され、基本設計に着手していました。再開発ビルの完成イメージでは、市が取得する公共エリアは地上3階建て(一部4階建て)で、延べ床面積は約1万4500平方メートルです。民間エリアには商業施設や医療施設、オフィスが入り、約1万6900平方メートルを占め、「県都の玄関口」としてランドマークとなる特徴的な外観と、中心市街地とつながる開放的なデザインが計画されています。

遅延の原因と今後の見通し

約7カ月の遅れは、再開発ビルの基本設計に時間を要したことが主な要因です。開業時期への影響については、現時点で明確な見通しが立っていません。馬場市長は、「空間や部屋の面積決定に時間がかかり、資材高騰により各メーカーとのやりとりが複雑化し、遅延が生じたと推測している」と説明しました。

今後は、3月に福島駅東口地区市街地再開発組合が基本設計に基づいた概算事業費と市の施設取得費を市に示す予定で、5月には市議会全員協議会で見直し案が提示されます。再開発事業は、資材価格の高騰などを受け、オープン時期が当初の2026年度から2029年度に延期されており、総事業費も当初の492億円から580億円から620億円へと膨張しています。

この事業は、福島市の中心市街地活性化を目指す重要なプロジェクトであり、遅延とコスト増加が地域経済に与える影響が注目されています。市は基本構想を維持しつつ、効率的な再開発を進める方針です。