旧名鉄百貨店ビル、2030年3月まで存続へ 地下の土産物売り場復活
ゼネコンの人材不足や物価高騰の影響で見直しが進められている名鉄名古屋駅一帯の再開発計画について、名古屋鉄道は、かつて名鉄百貨店本店として使用されていた名鉄ビルを、少なくとも2030年3月まで存続させる方針を固めたことが、関係者への取材で明らかになった。
にぎわいを維持するための第一弾として、6月下旬には中央改札前の百貨店本店本館の地下1階で、和菓子店など約10店舗が入る土産物売り場を開業する予定だ。この場所は、2月に閉店した名鉄百貨店の営業時にも同じく土産物売り場として使用されており、実質的な再開となる。名鉄は現在、テナント入居予定者との交渉を進めている。
当初の名駅再開発計画では、2026年度に名鉄ビルを含む6棟(うち1棟は既に解体済み)を取り壊し、2027年度に再開発ビルの建設に着手、2040年代前半に完成する予定だった。しかし、昨年12月に工事施工予定だったゼネコン3社からなる共同企業体(JV)が入札参加を辞退したため、名鉄はビル解体から建設時期までを未定とし、計画の見直しを発表していた。
今回の暫定利用の期間は、出店側の利益確保や再開発計画の再始動までの時間を考慮し、3~4年程度が想定されている。名鉄は再開発計画の見直し公表後、駅前のにぎわい維持を目的に、名鉄ビルの低層階を暫定的に活用して商業活動を再開する方針を示しており、残る地下部分や地上の低層階の活用についても検討を進めている。
なお、名鉄バスターミナルビルに入る名鉄グランドホテルや名鉄バスセンターは、引き続き営業を継続している。名鉄は2026年度中に再開発の方針を示すとしている。



