6日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格が急落した。前日の終値から一時13%超下落し、約2週間ぶりに1バレル=90ドル台を割り込み、88ドル台を付けた。
下落の背景
米メディアのアクシオスは6日、米政府当局者の話として、ホワイトハウスがイランとの戦闘終結と、より詳細な核交渉に向けた枠組みを設定する覚書の合意に近づいているとの見方を伝えた。この報道を受け、中東情勢の緊張緩和期待から原油価格が下落した。
これまでの経緯
米国とイランの間では、米側が4日に、事実上の封鎖が続くエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡で、航行不能となった船舶の運航を米軍が支援する措置を開始。これにイラン側が反発し、WTI原油先物は4日に一時1バレル=107ドル台まで高騰していた。支援計画はその後中断が発表されたが、価格は100ドル近辺で推移していた。
今回の下落は、緊張緩和の兆しが市場に安心感をもたらした形だ。ただし、イラン情勢は依然流動的であり、今後の動向次第では再び価格が変動する可能性がある。



